遺伝によって決まってしまう「肉体」
生まれながらのお金持ち
これらは「ごまかし」が通用してしまうので、「過程」「痛み」をすっ飛ばしてしまう。アスリートの「厳しいトレーニング」や育ちのいい人にとっての「中学受験」などは立派な「痛み」「成長」となりますが、そもそもの「レールが敷かれている」ことに問題があります。
プロスポーツ選手や医者などのエリートは親の財力や遺伝が大きく影響します。
有名選手Aさんの親は、「元国体選手」とか、「インターハイに行っている」とか、なんならオリンピアンでした、とよく聞く話です。医者や弁護士になるにも、多額の学費や塾代、恵まれた学習環境が必須です。
「遺伝」という先天的要素と「教育環境」という後天的要素が噛み合っている人は若くして、プロフェッショナルとして芽が出てしまいます。
若くして芽が出るプロフェッショナルは、生まれた時から出発する「始発の電車」に乗っていないといけません。
ただ、若くしての成功(地球のルールの攻略)は、危険でもあります。
生まれ持った遺伝や環境で、物心つく前から、幼稚園や小学生の時から、すでにレールが引かれていて、スポーツに打ち込んだり、塾に行ったり私立の学校に行き、20歳〜20代くらいにはもう芽が出てしまい、人生の方向性が決まってしまう。これはこれで「自分で道を探す過程・悩み・苦しみや痛み」を回避することになります。
深沈厚重なるは、これ第一等の資質
聡明才弁なるは、これ第三等の資質
「頭が良くて才能があり、弁舌が立つこと」は、1番ではなく3番目に重要なもの
稲盛和夫 考え方
ビックモーターで問題を起こした社長は早稲田大学を出て、MBAを取得していました。優秀なのは間違いないのに、社内の人からは「所詮お坊ちゃん、人の痛みがわからない」と言われていました。
プロのサッカー選手の中には、20代の若さで数千万円、中には1億円をこえる年俸をもらう人もいます。ところが、若い頃のこうした短期的な成功、名声は決してその将来を約束するものではありません。プロのサッカー選手の寿命はせいぜい30歳〜35歳くらい。引退後に長い人生が待っています。
稲盛和夫 考え方
メジャーリーガーは引退から約8割が自己破産するそうです。
若すぎる成功は危険だ。あまりにも年若い時に成功したり功績を上げてもてはやされすぎると、その人は傲慢さと感覚の狂いから、地道に努力をしている人への畏敬を忘れてしまう。また、成熟することの意味がわからなくなる。
漂白者とその影 ニーチェ
「ゆっくり成功すればいい」ということだ。SNSを見ると、30代、あるいは20代でベンチャーを立ち上げて成功した「キラキラした」人たちばかりが目に入るかも知れない。だが、厳しい競争を何十年も勝ち続けることは難しい。若い時にどれだけイケイケでも、事業が行き詰まったり、SNSで大炎上したりして失速して、「敗者」として人生の後半を迎えるのはかなり辛い体験だろう。大事なのは、「若くして成功する」ことではなく、「人生の最後に成功する」ことなのだ。
シンプルで合理的な人生設計 橘玲
能の大成功者である世阿弥は「時分の花」と「まことの花」という二つがあると言いました。「時分の花」は、「若さから生じる華やかさ」や「勢いで人気のある状態」のことで、芸以前の魅力を持っていることです。しかし、こうした若さや勢いの魅力で獲得した人気は、長続きしません。
短期正解・長期不正解です。
だから世阿弥は、鍛錬と修練の果てに身につけた、真の芸による魅力をもつ存在である「まことの花」になるべきだと言いました。
全ての良い事柄は、遠回りの道を通って、目的へと近づいていく
ツァラトゥストラはかく語りき ニーチェ
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