山のふもとはマルチタスク・頂点に行くには一点集中

哲学

山のふもとはマルチタスク・頂点に行くには一点集中

基本的に人はマルチタスクなんてできないと思っています。ご飯を食べながら歌を歌おうとしたら、めちゃくちゃ難しいですよね。ちゃんと食べ物を噛んで、飲み込んでから、ようやく口が自由に使えるようになる。

でも、山のふもとはマルチタスク、つまり、「バッターボックスに立ちまくること」

何が得意かわからないから。

だからこそ、最初はとても難しい。誘惑も多いし、これから先たくさんのトラップも待ち構えている。

強みは、なかなか見つからない

何が得意か、「強みを見つけよう」としてもそう簡単には見つからない。行動して、経験して、バッタボックスに立ち続けるしかない。

「強みを見つけたい、誰かにコンサルしてもらって強みや得意を教えてほしい」と思っても、相当難しいでしょう。そう思ってしまったら、行動や努力をしたくないと思っているかも。そんな方法があったら、とっくにやってます。コツコツ努力するしかない。

でもひとたび「得意」が見つかったら、そこにフル集中して一点突破するべきです。「得意」は宇宙のルールなので、強力な力を持っていますし、頂点まで行けるからです。

選択肢は上に登るほど少なくなり、できることは1つか2つ

山のふもとにいるときは、多くの選択肢があって、レベルが上がれば上がるほど、選択肢は少なくなります。人にできることは限られていて、人生でできることは1つか2つのことだけです。

有名な実験で、スーパーマーケットにジャムをたくさん並べた場合と、3つしか並べなかった場合では、3つしかジャムを並べなかった場合の方が売上が良かったという実験があります。

人は、あまり選択肢が多すぎると迷ってしまい、むしろ「あの選択肢の方が良かったのか」と後悔しやすくなり、幸福度が下がる。むしろ、選択肢が少ない方が迷わずに納得でき、幸福度が上がる

一方で、労働者という弱い立場のときは、自分に合っている事業を探すためにたくさんバッターボックスに立ったり、資産を増やして、いつ解雇されてもいいように「いつでも辞められる状態」を作る方が幸福度が上がります。背水の陣は良くない。自信と選択肢(逃げ道)を失ったとき、人は追い込まれて良くないことが起こる。

つまり、

やまのふもとにいる時は、選択肢を広げておく、逃げ道を確保しておく。

ただ、

登る山が決まったら、一点集中する

レベルが上がれば、山頂に近づけば、選択肢は絞られていき、やることも明確になります。

大谷翔平だって、バスケットボールをやればかなり通用すると思いますが、普通に考えて野球に専念した方がいいですよね。もう、登る山が決まっていて、レベルがとても高いからです。「すでに資産もたくさんあって、登る山も決まっていて、あとは登るだけだ」という状態であれば、もう選択肢を作るのではなく、選択肢を「絞る」ことの方が大事です。

きっと、レベルが高くなるほど、得意なことや使命が明確になってやることがはっきりするほど、選択肢が少なくなって、幸福度が高くなる

でも、まだ学生とかで、野球を将来続けるかどうかわからない状態であれば、他に選択肢を作って「逃げ道」を確保した方が賢明です。

山のふもとは友達、頂上に登るなら仲間

上のピラミッドの一番下の「宇宙のルール」は例えれば、「友達との飲み会」です。確かに友情はあるし、有意義だけど、楽しくおしゃべりして飲んで食べるだけでは上には進めない。いったん、心が豊かになるだけです。山のふもとなので、たくさんの人と友達になることができます。でも、ここからさらに上に登ろうとすると、人のルールや地球のルールを攻略する必要があります。お金を手に入れたり、競争したり、サバイバルが続きます。地球のルールでは、たくさんのトラップがあり、想定外の障害もあります。そこを超えるためには、「友達」ではなく「価値観の一致した仲間」が必要です。さらに、上に行けば行くほど難易度が上がるので、「得意」なことでないと、登ることができなくなってきます。人生はマラソンであり、長期戦なので、継続できるような「得意なこと」である必要があります。

上に登れば登るほど、山を登れる人数は限られてくるので、山頂にたどり着くには「友達」ではなく「数少ない仲間」とともに登ることになります。

そして、山頂にたどり着いたら、今までの痛みが無駄じゃなかったと思えるようになり、仲間とともにワイワイご飯を食べたり、お互いに喜びあったりする。これが頂点である宇宙のルールに到達するということです。

 

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