人は良くも悪くも慣れてしまう生き物です。
「慣れ」には良い悪いの両面があって、
悪い「慣れ」は円グラフの②で、
良い「慣れ」は円グラフの④です。
悪い慣れについては、下記の記事で考えました。これらは「短期的に正解だけど長期で不正解」です。
良い慣れは、たとえば筋肉痛です。
円グラフ①(まず始める、筋トレする)→円グラフ②(ドーパミンや情熱が続かず、やる気がない日もあるけど、頑張って筋トレする)→円グラフ③(筋肉痛になる、短期的に見ればマイナスだけど、長期的に見れば方向性は合っている。)→円グラフ④筋肉痛が治り、筋肉が強くなった。筋肉が強くなったので、より重いダンベルを上げることができるようになったし、軽いダンベルを持つことに「慣れてきた」
これは「長期的にプラスになる」良い慣れ方で、「よりよくなって」います。円グラフ④まで行くことができれば、多少筋肉が落ちても、割と体は動きます(150キロの直球を投げていたプロ野球選手が引退した後、トレーニングせず歳を取っても何やかんや100キロくらいの直球を投げられるようなイメージ)
また、「忘れる」ことも全く同じです。
短期でしか人は覚えることができないので、「忘却」は円グラフの②です。このせいですぐに覚えたことも忘れてしまう。エビングハウスの忘却曲線なんてものもあります。
一方で、長期的に「覚えている」ものもあり、円グラフ④に該当するものです。「強烈な思い出」「心に残る経験」などが特にそうですね。よく「ものではなく経験にお金を使え」と言われる理由がこれです。長期的に続くし、複利のように時間が立つほどプラスになるからです。こういったものは「記録(人のルール・円グラフ②)ではなく、「記憶(円グラフ④・宇宙のルール・目に見えない)」となり、長続きするし、後世に受け継がれることもあります。2009年のWBCでイチローが何本ヒットを打ったか(記録・人のルール)はすぐに忘れるけど、韓国戦で逆転ヒットを打ったシーンは今でも覚えています(記憶・宇宙のルール)。2023年のWBCで大谷翔平が何本ヒットとホームランを打ったかわからないけど、最後にトラウトを三振に打ち取ったシーンやメキシコ戦で9回裏に2塁打を打った後に雄叫びを上げたシーンは今でも覚えています。
また、筋肉痛と同じで、何度も何度も反復してトレーニングをすれば、円グラフの④のように、長期的に覚えた知識を忘れずに済みます。エビングハウスの忘却曲線が円グラフの③に似ているように、正しい方向に正しい量努力をすれば、落ちてしまったものをトレーニングによって円グラフ④に上昇させる確率を上げることができます。
大事なことを覚えるためには、やはり継続したトレーニング(痛み)が必要です。
また、「時間薬」と言われるように、時間が経てば辛いことを忘れることができる。この「時間薬」は円グラフ②のようにも思えるけど、「痛み」「辛さ」が真に生きてくるのは「頂点に達した時です」
山頂にたどり着いたら、今までの痛みが無駄じゃなかった、「あの苦しみや痛みはこのためにあったのか」と思えるようになって、全てが繋がっていくんです。
未来はすでに決まっていて、人それぞれに「使命」「テーマ」「頂点」があります。
そして、人生には2つのルートがあると思っています。
より良くなり続ける選択をした人生と、よりよくなることを諦めた人生です。
「選択の連続が今である」「人生は選択の連続である」とか言われます。
途中で困難は伴いますが、やはり少しでも良いから、より良い方を選んでいきたいです。
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